第2章では、等号は矢印ではなく天秤だと述べた。この章では、等号がほかに何であるかを問う。

答えは意外なものだ。$2x+1=7$ では等号は問いを立てる。$(a+b)^2=a^2+2ab+b^2$ では法則を述べる。$f(x)=x^2$ では名前をつける。$\frac12=\frac24$ では、二つの異なる書き方が同じ数を指していると言う。これらの仕事を区別するために、数学は等号の親戚を発明した。$\equiv$、$:=$、$\approx$、$\Leftrightarrow$ である。そして等式が一つずつ、それぞれ理由をつけてつながっていくと、証明が生まれる。証明には証明の書き方がある。「とする」「仮定する」「ゆえに」「$\blacksquare$」。

この章の文章

  1. 一つの記号、たくさんの「等しい」
  2. フレーゲと明けの明星:a = b は何を言うのか
  3. 方程式、恒等式、定義:同じ記号の三つの仕事
  4. 同値:分数、時計、ガウスの ≡
  5. ⇒ と ⇔:方程式を変形するとき、何を得て何を失うか
  6. 等式の鎖:恒等式はどう証明されるか
  7. 証明のことば:とする、仮定する、ゆえに、∎
  8. 例は証明しない:オイラー、パスカル、帰納法
  9. 証明の読み方:手引きと用語集
  10. 参考文献と図版出典